サークル・同窓会など団体名の名義で(匿名の)口座を開設する方法。
この記事では、以下のような方の手助けとなるはずです。
- サークル名で口座を開設したい人
- 同窓会名で口座を開設したい人
- クラブ活動のチーム名で口座を開設したい人
- ネットビジネスを始めて、匿名の口座(屋号の口座)を持ちたい人
なお、この記事は2016年5月23日現在の情報を基に作成しております。あくまで参考としてご覧ください。
本名を出さずに団体名で口座って作れるの?
結論から言えば、作れます。そう、ゆうちょ銀行ならね。サークル、同窓会、クラブ活動などは任意団体という扱いになり、「人格なき社団等」として開設することになります。その他、三菱東京UFJ銀行(MUFG)、三井住友銀行(SMBC)、みずほ銀行などの都市銀行でも開設は可能です。しかし、名義人が「(団体名) 代表者 〇〇」と、本名が丸出しになってしまうので注意が必要です。
何が必要なの?事前に準備することは?
任意団体として口座を開設する際に、特別に必要になるものは以下の2点です。(※おひとり様でも団体として開設可能)
- 団体規約
- 会員名簿
私が開設を行った際のサンプルを以下に示します。赤文字の部分を、適宜修正していただければ、こちらのフォーマットで十分だと思われます。
スポンサーリンク
記入の注意点
- 「事務局」という表現は、ゆうちょ銀行サイドの規約により用いることができないため、「事務所」と表現する
- 記載内容に相違がないことに対し、自署・捺印で誓約する
また、団体ですので代表者を決めておく必要があります。その他、必要に応じて適宜役職を決めておくと良いでしょう。
口座開設には代表者が行う必要があります。その際に、準備するものは
- 代表者の身分証明書(運転免許証、健康保険証など公的機関発行のもの)
- 届け出る銀行印(これは、代表者個人のモノでも可)
- 口座の暗証番号(4桁)
と、なります。団体での共同口座で暗証番号は共有する必要がある場合は、事前に決めておくほうが良いでしょう。
まとめますと、以下のものが最低限必要となります。
- 団体規約
- 会員名簿
- 代表者の公的な身分証明書
- 届け出印(銀行印)
総合口座と振替口座、どっちで開設する?
違いとしては、利子がつくのが総合口座、つかないのが振替口座になります。通帳がもらえるのが総合口座、つかないのが振替口座になります。振替口座は、いわゆる特定口座で、決済などのための口座になります。振替口座の場合、口座を開設した支店の窓口でしか引き出しができなくなるので注意が必要です。ただし、ゆうちょダイレクトに申し込めば、インターネットで自分の口座に送金できますので、その煩わしさからは解放されます。用途にあわせて、お好きなほうを選べば良いでしょう。振替口座のメリットとしては、
- 振替口座の預り金(振替貯金)は、預金保険法に定める決済性預金であり、預り金全額が保護されます。
ということが挙げられます。口座で管理する資金が8桁以上になる場合は、振替口座のほうが安心できるでしょう。
ゆうちょダイレクトは、総合口座・振替口座いずれも場合も申し込んでおくのが吉です。その際、6桁以上12桁以下の暗証番号を決めておく必要がありますので、あらかじめ準備しておきましょう。
開設までのフロー
- 必要書類(団体規約・会員名簿)、身分証、銀行印を準備し郵便局へ
- 「新規で任意団体で総合口座(振替口座)を開設したい。さらに、ゆうちょダイレクトも登録したい。」という旨、係の人か窓口の人に伝える
- 3種類の用紙が渡されるので記入する。
- 本人確認・口座開設手続き
- 総合口座であれば、通帳を貰い終了
参考までに…私は、東京駅前のJPタワー内の郵便局で開設を行いました。郵便局に入り、通帳をもらい、出るまでの所要時間は、1時間20分程度。14時50分頃に受付を済ませ、16時過ぎには通帳を手にしていました。
申請用紙記入の注意点
住所は、事務所もしくは代表者宅の所在地となります。通常の住所「〇〇区△△」に続けて「◆◆方 代表者 (代表者氏名)」と記入する必要があります。窓口で直してもらえますが、予め記入しておけばスムーズです。
資金管理の注意点
収益が発生した場合、代表者の収益となるようです。また、収益事業を行っている場合、法人住民税を徴収されるようです。詳しいことは、税理士など専門家に相談することをオススメいたします。
開設をしてみて感じたこと
インターネット上の記事では、「1度は断られる」などと書かれておりました。そのため、私は
- 「この団体では、具体的にどのような活動がされていますか」
- 「開設する口座では、どのような資金の流れがある予定ですか」
と、いった想定問答を用意していたのですが…。何も聞かれることなく、あっさりと開設ができ、逆に拍子抜けでした。
これは、あくまで推測ですが、銀行側としては、詐欺などに悪用されることを恐れているのだと思います。ですので、マジメなオーラを出していれば、特に問題なく開設できるのでは無いでしょうか。
なお、上記の記述は、2016年5月23日現在、筆者の経験に基づく記述となります。厳密な法解釈等につきましては、専門家ではございませんので、参考程度にお考えください。
スポンサーリンク